27年3月の記事

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 群馬県の酒蔵にお邪魔してきました。
 最初に伺ったのは、「巌」を醸している高井株式会社さんです。社長の高井作右衛門さんが直々に蔵の中を案内してくださいました。職員の皆様も、休日なのに総出でお迎えくださって恐縮至極です。きれいだけれども、しっかりと味がある大吟醸や純米吟醸、若い方が好む旨口の純米など、味のバリエーションも素晴しく、沢山ご馳走になってしまいました。でも、素晴しかったのは、酒造りだけではありません。帰り際に、「鮎川魚苑」さんという地元の割烹で食事をご一緒させていただいたのですが、高井さんのお客様なら、と大歓迎のおもてなしを頂戴いたしました。日ごろの社長さんや蔵の皆様のお人柄と振る舞いが手に取るように判って、この上ないひと時を過ごさせて   いただきました。

 高井作右衛門社長とお蔵の客間にて   

 次に伺ったのは、「水芭蕉」や「谷川岳」の永井酒造株式会社さんです。ここはもう、拝見してびっくりです。だって、仕込みのタンクが皆3万リットルという巨大なやつだけなんですから。1週間ごとに1本仕込んで、5本のタンクを繰り返し用いるという、もう、省エネといったらこれ以上のシステムはないかも。麹も全自動です。但し、浸漬など、一番気を使うところは人の手を十分加えて、小さなタンクで仕込むのと寸分たがわぬ味を作り出しているそうです。さらには、濃い酒だの軽い酒だのそんな変化は「日本酒」というくくりの中の1ステージに過ぎないという哲学。それ全てをまとめて食中酒という概念とし、シャンパンならぬ「あわ」系のお酒、しっかりと寝かした古酒、そして、デザート酒と、外国の食文化にも通用するような日本酒のバリエーションを提唱していらっしゃいます。ここまでだけでも十分にぶっ飛びそうな話なのですが、どうやら、永井社長は酒造りが最終目的ではなくて、生まれ故郷の村で末永く楽しく住み続けたい、村の人たち皆とより豊かでより素敵な暮らしを手に入れたい、というのが本音のようでした。こりゃあ、近いうちに村長まで引き受けちゃうんじゃあないかと思うくらい、地域を大切に考えている方でした。そのお陰を持ちまして?見学をさせていただいた後、「悠湯里庵」さんという高級旅館で一緒に食事をさせていただきました。食事代を大幅にディスカウントして下さっただけでなく、山のようにお値段の張るお酒をご馳走になりました。しかも、高級旅館のお部屋を見学させていただくツアーまで提供していただき、感謝感激でした。

悠湯里庵の宴会場で永井則吉社長と 

 後藤賢司杜氏、元は巨大電気メーカーの技術者さんですが身体も巨大でした

 富岡製糸場などの見学もちょろっとしてから、高崎では日本酒を大切に扱っている居酒屋として有名な「まる」さんで楽しく飲ませていただきました。店主の林田健治さんは、本当に日本酒が大好きな方です。いろいろと、普段は手に入らないお酒を沢山振舞っていただきました。同行した高瀬斉日本銘酒の会会長が、何と、壁に似顔絵の落書き!?です。でも、喜んで下さっているようなので(高瀬会長は本業は漫画家ですから・・・)消さずに帰ってきました。

富岡製糸場にて 

     「まる」の店主、林田さんです

左からフルネット中野さん、林田さん、高瀬さんです 

 巌も水芭蕉もいろいろと仕入れてきましたので、是非ともご賞味くださいね。

           

 相変わらずのTENUKI SEASON で、大変ご迷惑をお掛けしておりますこと、申し訳なく存じております。少しずつですが、お料理の数が増えています。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
 
 TENUKI SEASON の間は、ただでさえ少ない営業時間がさらに短くなっておりますこと、どうか、ご勘弁ださい。ご来店の際は、本ホームページを是非ともご覧になって、営業日時をご確認の上、いらしていただきますように、心からお願い申し上げます。

 営業時間
   木曜日と金曜日:夜8時半~11時ころまで
   土曜日:夕方6時半~11時ころまで
   
    
  3月6日(金曜日)は、貸切営業となります。
 


 岡部シェフが吉祥寺に戻ってきました。
 古巣のボナペティで再び腕を振るっていますので是非どうぞ。


 
震災の被害はあまりに大きく、言葉を失うほどでした。でも、多くの方が立ち上がろうとしています。
当店では、特に、東北の造り酒屋さんの応援を無期限で実施することと致しました。
日本酒を注文していただいた方には、現金で50円を返金し、同時に、店から同額の寄付を致します。
申し訳ありませんが、日本酒以外のアルコール飲料は一律100円の値上げをしました。
この値上げ分は、注文のつど、お客様の手で寄付金箱に入れていただきます。
被災した蔵の皆さんは、蔵の酒がどんどん飲まれて、たくさんの注文が来ることを強く願っています。
お客様のご協力により、現在までに100万円を越える義援金が集まり各蔵へ順次送金しております。