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 寒い日が続きますね。でも、もう3月です。日差しだけは確実に春めいてきていますけれど・・・。つい先ほど、村上の宮尾さんにお電話してうかがった限りでは、やっと雪も峠を越したとのことです。数日前までは、吹雪の連続でたいへんだったそうですが。

 2月の末に、土井酒造場さん、関谷醸造さんにお邪魔してまいりました。
 開運を造って下さっている土井社長は、70歳を越えたはずなのに、とってもお元気です。蔵の皆さんも生き生きとして、とても活気があります。ちょうど、洗米の最中でしたが、新兵器を拝見してまいりました。ステンレスの籠に、研いで水に浸したお米を入れて機械に乗せると、まるで、遊園地のコーヒーカップのように凄い勢いでぐるぐると回ります。ひとしきり動いた後は、やたら太いパイプから大量の水が瞬時に落ちてきて(600リットルって聞いたような気がしますが・・・)研ぎ汁はあっという間に澄み切った状態に。その後、時間を見ながら浸漬させて、目方を量って水分量を細かく調節しながら甑へ。いつもの美味しいお酒になっていきます!!ほんと、いつ呑んでも裏切らないんですよね、開運は。
 
                
 


 翌日、お邪魔した関谷酒造(蓬莱泉)さん。伺ってびっくりでした!
 浜松から60kmほど山道を北上した、ド田舎(失礼!)のお蔵です。片側交互通行になるような山道を2時間ほどかけて辿り着いた集落に、数万石は造っているんじゃあないかと見紛うばかりの立派なお蔵がそびえていました。大工場と異なるのは、手作業と同じ規模で、同じ工程を、合理的にしかも質を高める方向へ機械化を極力追求した状態とでも言うんでしょうか。洗米浸漬は、土井さんと同じ大きさの籠を使ってコンピューター管理しています。麹作りも麹蓋を用いて、盛りから積み替えまで機械が行うという、もう、ボタンを押せば美味しいお酒が誰にでも出来ちゃう(わけはないですが)ような、品質維持には絶好の設備でした。社長はスキー焼けで真っ黒、奥様と二人のお子様がいらっしゃるそうです。一緒に案内をしてくださったのは、遠山取締役です。配下に杜氏さんたちを置いて、製造の総責任者の役を担っていらっしゃいますが、まるで、役者さんのようなイイ男。楽しいひと時を過ごさせていただきました。

             

営業時間
   木曜日と金曜日:夜8時半~11時ころまで
   土曜日:夕方6時半~11時ころまで
   2月23日(土)は、お休みさせていただきます

 岡部シェフが独立して、葛西でオーナーシェフとして店を持つことになりました。
 当店での提供は、終了いたしましたこと、ご了承ください。長い間のご愛顧、ありがとうございました。
 シェフの料理は、葛西で召し上がることができます。どうぞ、いらしてください。
 
震災の被害はあまりに大きく、言葉を失うほどでした。でも、多くの方が立ち上がろうとしています。
 当店では、特に、東北の造り酒屋さんの応援を無期限で実施することと致しました。
 日本酒を注文していただいた方には、現金で50円を返金し、同時に、店から同額の寄付を致します。
 申し訳ありませんが、日本酒以外のアルコール飲料は一律100円の値上げをしました。
 この値上げ分は、注文のつど、お客様の手で寄付金箱に入れていただきます。
 被災した蔵の皆さんは、蔵の酒がどんどん飲まれて、たくさんの注文が来ることを強く願っています。
 お客様のご協力により、現在までに73万円を越える義援金が集まり各蔵へ順次送金しております。


2013年3月の記事